日本有数の水産拠点である
八戸漁港で
水揚げされる
八戸前沖さばのおいしさには
いくつかの秘密があります。
本州最北端の漁場!
八戸港の緯度は、北緯40度30分。
日本のサバの主漁港としては本州最北端に位置します。
水温が冷涼!
サバは、海水温が18度になると脂肪分が高くなると言われています。八戸前沖は、例年9月に入ると海水温が急激に低下します。
脂肪分が
とにかく多い!
トップシーズンに八戸前沖で漁獲される600g以上のサバには、脂肪分30%に達するものがあります。また、400g程度の小さい魚体でも脂肪分15%以上になります。
また、脂肪分は北欧産のサバよりも後味が良く、消費地の飲食業界の方からは「日本一脂がのったサバ」と評価されています。
不飽和
脂肪酸が豊富!
サバの脂肪分には、EPA・DHAという不飽和脂肪酸が含まれていますが、その含有量は脂肪分が高くなると増加するという特徴があります。八戸の水産加工会社が2006年10月に実施した調査によると、600g以上のサバでマグロに匹敵する不飽和脂肪酸が含まれていることがわかりました。
だから、新鮮で、おいしく、
健康に良い!
以上のような特徴により、八戸では
「新鮮で」、「おいしく」、「健康に良い」
サバが漁獲できるのです。
「八戸前沖さば」とは
協議会が認定した期間に三陸沖
以北の日本近海で漁獲し、
八戸港に水揚げされたさばのことです。
ブランドとして認定する漁獲期間は
水揚げ状況、
脂肪分、重量等を参考に、協議会が毎年判断し決定します。
令和6年認定期間:
令和6年11月21日〜令和7年1月20日
平成19年認定期間:8月8日~11月1日
/平成20年認定期間:8月2日~12月2日
平成21年認定期間:8月24日~11月30日
/平成22年認定期間:8月27日~11月8日
平成23年認定期間:9月8日~12月8日
/平成24年認定期間:9月27日~12月8日
平成25年認定期間:(ゴマサバ)9月12日~
12月3日(マサバ)10月7日~12月3日
平成26年認定期間:9月9日~12月11日
/平成27年認定期間:9月24日~12月10日
平成28年認定期間:(マサバ)10月6日~12月13日
/平成29年認定期間:10月5日~ 12月1日
平成30年認定期間:(マサバ)10月15日~12月13日
/令和元年認定期間:(マサバ)11月22日~ 12月10日
令和2年認定期間:(マサバ)11月19日~12月28日
/令和3年認定期間:(マサバ)12月10日~12月25日
令和4年認定期間:ブランド認定見送り
/令和5年認定期間:ブランド認定見送り
八戸前沖さばの中でも特に大型の
さばのことを「銀鯖」といいます。
「銀鯖」は重量(550g以上)を目安に判断しますが、水揚げ状況等を加味し
毎年協議会が決定します。
令和6年認定重量:550g以上
八戸前沖さばの
漁獲方法
八戸前沖さばの多くは、北太平洋海域を回遊しているサバでまき網方式によって漁獲されています。中には、鮭を漁獲する定置網にかかっているサバや小型船で一本釣りされるサバも存在します。
八戸前沖さばの種類
サバには、沿岸に沿って生息する「マサバ」と沖合に住み着く「ゴマサバ」、北欧諸国で生息している「タイセイヨウサバ」(ノルウェーサバ・ニシサバ)などの種類がありますが、八戸前沖さばは「マサバ」と「ゴマサバ」です。
「マサバ」は、肉質が締まっていて、シメサバに適しています。「ゴマサバ」は、肉質が柔らかいため、焼き物に適しています。脂肪分が増える時期も異なり、「ゴマサバ」は「マサバ」より1ヶ月程度早く脂肪分が増えると言われています。